中国で営業するときの移動方法

営業をしていると、日中の移動が非常に多くなると思います。
移動手段は日本と大きくは変わりませんが、中国ならではの違いもいくつかあります。今回は、中国での主な移動手段と、日本との違いについてご紹介します。
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地铁(di tie / ディー ティエ)――地下鉄
中国の都市部では、地下鉄が非常に発達しています。1回3元(約60円)から利用できます。
距離によって料金が少し変わることもありますが、「1回いくら」という料金体系が主流で、日本のように乗車距離で細かく料金が変わる方式とは異なります。
また、日本では切符やICカードで改札を通る人が多いですが、中国ではスマホを使う人が圧倒的多数です。筆者は以前「これがないと始まらない!Alipay&Wechat Payの使い方」でご紹介した、Alipayの「出行」ページにあるQRコードをかざして改札を通っています。もちろん、地域ごとにICカードも発行されていますので、そちらを利用する方も多いです。
公交车(gong jiao che / ゴン ジャオ チュー)――バス
都市部ではバスも充実しています。料金は1回2元と非常に安価です。バスにはそれぞれ番号があり、目的地に向かう番号のバスを選んで乗ります。
日本との違いとしては、運転がかなり荒いことが挙げられます。乗客が乗った瞬間にすぐ発車するため、バランスを崩しやすいです
また、乗車時にICカードやQRコードをかざしますが、降車時には再度かざす必要がありません。これは日本との大きな違いです。
加えて、降りたいバス停のひとつ前を出た時点で、ドアの近くに移動しておかないと、ドアがすぐ閉まり降りられないこともあるので注意が必要です。
共享单车(gong xiang dan che / ゴン シャン ダン チュー)――シェアバイク
比較的近距離であれば、シェアバイクが便利です。使い方はまた別の機会に詳しくご紹介しますが、料金は20分で1.5元(約30円)からと、とてもリーズナブルです。街中に停められているバイクをスマホアプリでロック解除し、好きなものに乗ることができます。目的地で乗り捨てできるので、非常に便利です。
步行(bu xing / ブー シン)――徒歩
暖かい季節には徒歩もおすすめです。筆者は上海に住んでいますが、上海は坂が少なく、道も整っているので歩きやすい環境です。2キロ圏内であれば徒歩移動することもあります。ただし、日本と比べて自転車や電動バイクの交通量が圧倒的に多いため、安全に注意が必要です。
出租车(chu zu che / チュー ズー チュー)――タクシー
中国のタクシーは、日本と比べて非常に安価です。例えば5キロ程度で約20元(約400円)です。バスや地下鉄では行きづらい場所へは、タクシーが便利です。特に工業団地などに営業に行く方は、車を持っていない場合、タクシー利用の頻度が高くなる傾向があります。タクシーの呼び方については、別記事「中国の地図アプリ『百度地图』『高德地图』を使いこなしてラクラク移動」で紹介していますので、ぜひご参照ください。
电动车(dian dong che / ディエン ドン チュー)――電動バイク
日本人にとってはあまり馴染みがありませんが、中国現地の方にとっては非常に重要な移動手段です。電動バイクは充電で動き、6~8時間の充電で20~30キロ走行できます。
筆者は上海で営業していますが、電動バイクに乗っている日本人を今まで5人ほど見かけたことがあります。非常に便利ですが、その分危険も伴うため、安全には十分注意してください。なお、電動バイクは種類にもよりますが、2000~3000元(約4~6万円)で購入可能です。免許は不要ですが、ナンバープレートの取得が必須なので、購入時に店舗で取得方法を確認しましょう(外国人も取得可能です)。
いかがでしたでしょうか。中国に赴任が決まった方や出張を予定されている方の参考になれば幸いです。
それでは、再见!