案件管理一覧で期限切れ・間近の案件をわかりやすくする方法
抱えている案件が多くなった時、受注予定日が過ぎている案件や、最終状況の更新から一定以上過ぎている案件、また、Next Action日などを決めていてそれが近くになっている場合に、一覧上で分かりやすく色で分けることができれば、案件フォローの抜け漏れ防止や上司からのPUSH材料になるため、機会損失リスクの低減が可能です。
標準機能と無料プラグインでは要件を満たせない
リマインドという意味では、kintoneはリマインド通知機能がありますが、大抵は、大量の通知が届くことで、通知を見なくなってしまい目的を果たせません。そして、Cybozu Developper Networkでは、サンプルプラグインとして条件付き書式プラグインが提供されていますが、色付けが単純な条件しか設定できないため要件を満たせません。例えば、「粗利〇円以上の案件なら最終状況更新日からの超過は30日、それ以外は60日」などが実現できません。
利用するプラグイン
- rex0220 項目書式プラグイン ※1
※1 rex0220プラグインは中華圏(中国大陸、香港、台湾)では、弊社がQYPSというブランドでサブスクリプション形式で提供しております。
受注予定日を越えた案件の書式設定例
案件進捗が受注、失注以外で、受注予定日が現在日を超えていれば、赤。10日前なら黄色になるように設定します。
わかりにくいですが、DATE_DIFF(A,B,”days”)は、式に直すとB – Aですので、下記となります。
現在日を超えている
AND(NOT(IN(進捗,"受注","失注")),DATE_DIFF(受注予定日,"TODAY", "days")>0)
受注予定日の10日前
AND(NOT(IN(進捗,"受注","失注")),DATE_DIFF(受注予定日,"TODAY", "days")>-10)
同じ受注予定日でも、進捗によって書式が変わっていることが確認できます。
最終状況更新日が一定期間を超えた案件の書式設定例
もう一つよく使われるのは、フォロー漏れを防止するために最終状況更新日から一定期間過ぎた案件を強調する書式の設定例です。
粗利が1000以上なら30日、それ未満なら60日過ぎていたら赤く表示する例です。
AND(NOT(IN(進捗,"受注","失注")),DATE_DIFF(最新状況更新日,"TODAY","days")>IF(粗利>=1000,30,60))
同じ最新受注更新日でも、粗利によって書式が変わっていることが確認できます。