SFAでよく使う簡単な複数選択系フィールド計算式5選
kintoneを使ったSFA運用コンサルティングをしていると当然、高い確率で要望として上がるカスタマイズがあります。今回は、プラグインを使った複数選択系フィールド(複数選択、チェックボックス、ユーザ選択、組織選択、グループ選択)計算式5選を紹介いたします。
Contents
利用するプラグイン
- rex0220 計算式プラグイン ※1
- rex0220 項目検証プラグイン
※1 rex0220プラグインは中華圏(中国大陸、香港、台湾)では、弊社がQYPSというブランドでサブスクリプション形式で提供しております。
案件主担当で複数人選択した時のエラーチェック
商談の担当が複数選ばれたときにエラーを表示する計算式です。実際その商談は複数でやってる場合もありますが、そうすると人で集計すると金額が2重計上されたり、諸々不都合が生じるため、主担当は1人、副担当は自由に選択という運用が望ましいです。そのため、本チェックは基本的には実装します。下図のように二人以上選択するとエラーになります。
項目検証プラグインで主担当フィールドの検証で設定します。
計算式は下記です。
ARRAY_COUNT(主担当)>1
副担当に主担当を選択した時のエラーチェック
副担当に主担当が入ってるのはおかしいので、そのチェックも実装します。
項目検証プラグインで副担当フィールドの検証で設定します。
計算式は下記です。
IN(SEL_CODE(副担当,"array"),SEL_CODE(主担当,"text"))
競合選択肢で、”無”を選んだら一つしか選べないようにする
『案件管理を使った受注分析と失注分析の方法』で紹介したように、提案中で競合(複数)を選んだ時、”無”を選んだとしても他の競合を選択できないようにします。”無”を敢えて選ばせる理由は、ある案件の進捗段階(例えば比較検討中など)で未選択を許すと、競合がいないのか?いるけど入力してないのか?がわからなくなるため、明示的にいない場合は、”無”と選ばせます。
こちらも項目検証プラグインの検証で設定します。
計算式は下記です。
AND(IN(競合,"無"),ARRAY_COUNT(競合)!=1)
集計用製品群選択肢の自動設定
サブテーブルに提案製品明細があり、そこに、その製品分類ドロップダウンがあったとします。しかしサブテーブルでの製品分類ドロップダウンで案件数を集計してしまうと、明細内も同じ製品分類分重複件数をカウントしてしまい役に立たないため、案件として製品群を集計するためによく実装します。
計算式プラグインの製品分類集計用フィールドは下記の計算式です。
TDS(製品分類)
再利用時に副担当は選択なしにする
再利用は便利なのですが、再利用してほしい項目と、してほしくない項目があった場合、再利用が理由でデータの品質が下がってしまう場合があります。その一つでよく起こるのは、案件を再利用した時に、副担当や技術担当が引き継がれてしまうことです。それを解消します。
画面イメージは空白になるというものだけなので計算式のみを紹介します。
IF(AND(EV_INFO("cate")=="create",EV_INFO("mode")=="show"),SET_CODE(ARRAY()),SET_CODE(SEL_CODE(副担当,"array")))