案件管理で案件状況履歴を残す方法
上司への報告、案件の社内関係者への共有など目的は様々ですが、ほとんどの会社は面談やTV会議、そしてメールや電話も含め何かしらの営業活動の内容をSFAに残す運用をしております。
営業活動の内容の記録を残す方法は、kintoneでは大きく
- 商談報告アプリ:1レコードの粒度が日付、接触先
- 日報アプリ:1レコードの粒度が日付、営業担当者
- 案件管理の活動履歴サブテーブル:1レコードの粒度が案件
と3パターンにわかれますが、本記事では「3.案件管理の活動履歴サブテーブル」で運用する場合の、実装方法をご紹介します。
利用するプラグイン
- rex0220 計算式プラグイン ※1
- rex0220 項目検証プラグイン
※1 rex0220プラグインは中華圏(中国大陸、香港、台湾)では、弊社がQYPSというブランドでサブスクリプション形式で提供しております。
サブテーブルのフィールド設定
サブテーブル案件状況履歴(フィールドコードも案件状況履歴)に下記の5フィールドを用意します。説明を簡略化するためフィールド名とフィールドコードは同じ、初期値は無し、必須は無しとします。
タイプ | フィールド名 | 選択肢 |
---|---|---|
日付 | 状況更新日 | |
ユーザー選択 | 状況報告者 | |
ドロップダウン | 活動内容 | 任意 |
文字列(複数行) | 状況 | |
添付ファイル | 補足資料 |
項目検証プラグインの設定
状況更新日が入力された場合に、サブテーブル内の他のフィールドを入力可にします。そして、添付ファイルフィールド以外は必須にします。
計算式プラグイン
案件状況履歴
普通にサブテーブルを入力すると、日付が新しいほど下になってしまうため、保存時に状況更新日降順、かつ状況更新日が入力されてない明細行は削除するようにします。
IF(EV_INFO("mode")="success"&&更新日時,TABLE_SORT(案件状況履歴, TPFILTER(状況更新日), TPSORT(状況更新日,0)))
状況更新日
レコードの再利用作成をした時に、元の案件状況履歴も残ってしまい、それを削除する作業が大変なので、状況更新日が空白になるようにします。状況更新日が空白であれば、他のフィールドが入力されていても、上記の設定で明細行自体が削除してくれます。
IF(AND(EV_INFO("cate")=="create",EV_INFO("mode")=="show"),"",状況更新日)
状況更新者
IF(AND(状況更新日!="",ARRAY_COUNT(SEL_CODE(状況更新者,"array"))==0),SET_CODE(LOGIN_CODE()),SET_CODE(SEL_CODE(状況更新者,"array")))